こんにちわ!
やっさんです。
この記事に訪れたということは理系の就活方法について知りたい方だと思います。
そこで本記事は学卒、修士卒の就活方法をご紹介します。
では早速始めていきます。
化学系では学卒、修士で就職先の職種が異なる
まず学卒と修士では就職先の職種が異なります。
学卒の場合は営業や技術営業、生産技術がメインの職種になります。
大学院では専門性の求められる研究職(開発職や研究)がメインとなります。
学卒の就職は営業、技術営業、生産技術がメイン。研究職や開発職は修士がメイン。
営業、技術営業、生産技術という職種について
詳しくはこちらに記載していますので、よろしければ下記記事を参照ください。
【現役化学系開発者が解説】メーカーの職種10種類を解説
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簡単に言えば化学的な基礎知識はあるので、開発や研究職から説明を受ければ理解できる程度の化学知識が上記職種には求められます。
営業職といえど、BtoCよりBtoBの会社の方が多いため、顧客はメーカーの技術職となります。
そのため営業職にも化学知識が必要となります。
学卒に求められる能力
学卒に求められるのは、伸びしろです!
(当然院卒でもそうですが)
今保有する知識ではなく
- きちんと面接で質問に対して受け答えできるのか。
- 自分の過去の経歴や研究を矛盾なく説明できるか
- 素直さ、真面目さ
- 一緒に働けるか
が求められています。
採用するとなると、自分の部下になったり、一緒に働くことになります。
ですので教えたことから学び、成長できることが必要になります。
よく言うメーカーがコミュニケーション能力を重視するのは、成長する伸びしろを見極めているためです。
真面目に聞けて、誰でも仲良くなれて、知らないことを誰かから聞ける人は自分で何とかしようとする人より伸びるからです。
自ら学ぶことはもちろん重要ですが、業務の中では色んな種類の仕事を同時並行で進める場合がありますので、自分で学ぶ以上に人からの知見を得て吸収していける人の方が知識は広がります。
また、仕事なので結局はコミュニケーションを取れることが必要です。
何かを頼んだり、知見を教えて頂いたり、相手の反感を買わないように根回ししながら進められることが求められます。
学卒のメリットとデメリット
ここでは学卒のメリットとデメリットについて解説します。
学卒のメリット
- 院卒より先に働ける
- お金がかからない
- メーカーを選ばない
- 住環境のよいところに住める
院卒より先に仕事ができるため、早くキャリアを積むことができます。
仕事は、人と人の関係で成り立っていますので、2年先に働けば、その分人脈を作ることができます。
人脈があれば、その数だけ知らない知見を拝借できるようになります。
また、院卒より先に就職するため学費がかからないこともメリットとして挙げられます。
早く卒業してお金を稼ぎたいと思う人にはおすすめです。
また、先ほど述べた通り学卒には伸びしろを求めているため特に専門性は必要なく、入りたい業界に進むことができます。
院卒だと、研究分野に関連する業界しか入れない場合が多いです。
また営業や技術営業の場合ですと顧客に伺う機会を作るために、拠点が交通のアクセスがよい場所や顧客が訪問しやすい場所に拠点が多くなります。
そのため比較的都会に住むことkができます。
生産技術の場合は残念ながら地方の田舎になる場合が多いです。
学卒のデメリット
- 院卒より年収は低くなる傾向にある
- 研究職にはつきにくい
- 遊ぶ時間がない
院卒より年収は低くなる傾向にある
下記には令和2年賃金構造基本統計調査の概況 - 厚生労働省から引用した大学院卒と学卒の年収の関係を示しています。
学歴別にみた賃金
学歴別に賃金をみると、男性では、大学院 465.2 千円、大学 391.9 千円、高専・短大 345.5千円、専門学校 309.3 千円、高校 295.0 千円となっている。女性では、大学院 404.3 千円、大学 288.3 千円、高専・短大 258.0 千円、専門学校 263.4 千円、高校 218.0 千円となっている。
学歴別に賃金がピークとなる年齢階級をみると、男性では、大学院で 70 歳以上、大学で 50~54 歳、高専・短大、専門学校及び高校で 55~59 歳、女性では、大学院で 70 歳以上、大学及び高専・短大で 50~54 歳、専門学校で 55~59 歳、高校で 45~49 歳及び 55~59 歳となっている。学歴別に賃金カーブをみると、男女いずれも大学及び大学院の傾きが大きくなっており、男性は女性に比べてその傾向が大きい。(第3図、第3表)
引用元:令和2年賃金構造基本統計調査の概況 - 厚生労働省
このように将来にわたり年収が低くなる可能性があります。
研究職にはつきにくい
また、最初に述べた通り研究所につきたい人には、残念ですが学卒で研究所の道はかなり狭き門です。
転職サイト就職サイトで検索しても募集事態がかなり少ないのが実態です。
研究職につきたい方は大学院への進学がおすすめです。
研究職となるとやはり、実験を行った経験が必要です。
研究の中で課題に直面し、事実を整理し、解決の糸口を考え、予定を計画するなど
中々通常の学部までの知識では身につかない知識ですので、2年間そういった訓練を研究室で行った経験があるのかが研究職につくには必要となります。
遊ぶ時間がない
大学院と比較して2年先に就職するため、夏休みなどの時間もなくなります。
院生が研究が忙しいといえども、社会人よりはるかに忙しくないので、その学生生活の期間が短くなってしまうのが残念なポイントです。
院卒に求められる能力
大学院になると学卒と比較してさらに高い論理的思考力が求められます。
- 論理的に話せるか
- 課題に対して考える力、計画力はあるか
- 専門性はあるのか
- 素直さ、真面目さ
- 一緒に働けるか
が求められます。
専門性の高い研究職につくことが多いです。
また開発職や研究職でも営業や顧客とコミュニケーションをとる必要がありますので、一緒に働いても仕事に滞りがなさそうかなど含めて真面目さが必要です。
院卒のメリットとデメリット
ここでは院卒のメリットとデメリットをお話します。
院卒のメリット
- 最終学歴を変えられる
- 初任給、年収は学卒より高い傾向
- 研究職につける
- 学生生活が長い
最終学歴を変えられる
院卒は大学院ロンダにより最終学歴を変えることができます。
有名大学に編入することはそれほど難しくなく、よい就職先に出会える確率が高くなります。
大学院ロンダについて詳細が知りたい方はこちら↓
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初任給、年収は学卒より高い傾向
初任給は一般的に学卒と比較して2万ほど高いです。
年間でいえばボーナス5か月として考えると、84万ほど違います。
Mac が7台近く買えますね・・・
研究職につくことができる
一般的な大手企業であれば募集要項の条件は院生に限られます。
研究職につきたい人は院卒を目指しましょう。
学生生活が長い
学生生活が長いこともメリットです。人生の夏休みといえる学生生活が長いことは嬉しいですよね。
院卒のデメリット
次はデメリットについて話します。
- 就職先が限られる
- 転職も専門性が求められる
- 田舎勤務が多い
就職先が限られる
学卒と比較して、やはり専門性が求められますので、就職したい企業も限られてきます。
もちろん、自分の過去やってきたこととを生かせることを、メーカーに伝えることができれば内定のチャンスはります。
しかしながら、大学院での経験を生かせる、近しいことをやっているメーカーの方が面接でも話やすいと思いますし、入社の動機付けもしやすくなります。
その結果、就職先が学卒と比較して狭くなることは間違いありません。
転職も専門性が求められる
一度そのメーカーの入ってしまうと、専門性が求められた同じような領域のメーカーでしか転職できない可能性が高いです。
転職先は即戦力を求めているため、専門性がない人には窓口が広がっていません。
逆に営業職などに関しては、顧客に販売する行為は色んな業種の経験が生かせるため、幅広い分野に転職可能です。
田舎勤務が多い
メーカーの工場となると、ある程度生産する設備などのためにも広い敷地面積が必要です。
そのため、結果的に田舎の地方に工場がある場合が多いため、田舎勤務になる可能性が高くなります。
車をもっていないと不便な土地が大半になるので、住環境のよいところに住みたい人には中々難しい職種かもしれません。
以上が学卒と院卒の就職先の違いとメリットデメリットでした。