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【現役化学系開発者が解説】メーカーの職種10種類を解説

こんにちわ!
この記事に訪れているあなたは、化学系の職種や就職先について気になっていると思います。

今日は化学系の職種やメーカーについて触れていきます。
この記事でまず、職種について解説していきます。

化学系のメーカーや就職先などは下記リンクに詳細を記載していますので参照ください。

化学系の職種は下記8種類です。

  • 開発
  • 研究
  • 分析
  • 営業
  • 技術営業
  • 品証
  • 製造
  • 知財
  • 生産技術
  • 経理

それでは具体的にどのような職種なのか解説していきます。

開発職、研究職

開発職、研究職

開発職、研究職については私も開発や研究職を経験したため、私の体験から特に細かく記載しております。
下記記事を参照ください。

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分析

分析

分析の職業は、その名の通り分析をします。

分析の仕事

開発や研究職が何か製品を開発しようとする際の検討結果の裏を取るための根拠をサポートするデータ(科学的根拠)を分析により取得します。

他にも製品不良が発生した場合に営業や開発経由で不良品の分析を行い、何がダメだったのかを調べて、不良を撲滅するためのサポートを行ったりする職種です。

研究や開発と話し、今後さらに必要となる分析技術の改良や開発も仕事の1つとなります。

分析の仕事は、今後必要になる分析機器の導入、分析方法の改良検討、不良品の分析、開発、研究の検討結果の分析

分析のメリット

  1. そこまで忙しくなく、自分のペースで進められる
  2. 外部との関わりは少ない
  3. 色んな製品に関われる
  4. 転職しやすい

顧客との関わりはあまりなく、基本的には社内の人間(営業や技術営業、開発、研究)とスケジュールを調整し、分析を実施します。
そのため、開発や営業職よりは比較的、自分のペースで分析を行えます。

また、開発研究職は様々な検討結果に対する化学的根拠が必要になるため、色んな分野の製品に携わることができます。

加えてどのメーカーでも分析の知見は検討を進めるうえで必要になりますので、メーカーへの転職をしやすいです。

やっち
実際分析職の転職案件はかなり日常的にあります。

分析のデメリット

  1. 昇進はそこそこ
  2. 外部と関わる機会が少ない
  3. 製品を詳しく知れない
  4. 評価基準が難しい

転職しやしすいことがメリットである一方で昇進は部内に留まります。分析の部隊の課長くらいまでが現実的だと思います。

また、社外と関わる機会は開発や営業、技術営業に比べると少ないです。
社外と関わる機会は、外部への分析相談(社内では分析装置がなく外部に依頼する)や分析機器の導入時などになります。

また、色んな製品の分析を依頼される場合が多いため、広い製品の知識を付けることができる一方で、何にか特化した形で深く携わる機会は少ないです。

また、分析結果により開発や研究職の化学的根拠が得られたとしても、評価の判断が難しいため適切に評価されない場合があります。

(開発なら製品の売り上げ、研究なら特許まど明確な成果物を作成できますが、分析は中々成果物が出にくくなります。)

特許や新製品の開発や売りが重視されているメーカーが多く、実際に開発から偉くなる現状が多いため、分析の報告書をどの程度の成果物として判断されるかは非常に未知数です。

営業

営業

顧客と面談してニーズを聞き出したり、顧客に求められる製品を準備する調整役です。

主に顧客と営業、製造、開発、品証などの間を取り持ちます。
また、不良などが確認された際に真っ先に連絡がくるのが営業になります。

営業のメリット

  1. 顧客の求めるものを調査できる
  2. 売り上げ金額で数値として実績が見える
  3. 色んな職種と関われる
  4. 転職しやすい
  5. 忙しい

忙しく顧客と社内の調整に走り回る仕事です。実績は売上として見えるため、適切に評価されます。

またほぼ全ての職種と関わることになります。
また、営業はどのメーカーでも必要になる職種ですので、転職しやすい傾向があります。

営業のデメリット

  1. 忙しい
  2. スケジュールの調整が大変
  3. 謝る機会は多い
  4. 不良品など不具合が起きた場合は矢面に立つ
  5. 専門的な知識が必要

先ほどのメリットと同じになりますが忙しい職種です。
顧客との打ち合わせ時の顧客、社内のスケジュールの調整などが多数おこります。

また、何か不具合があると連絡が最初に来るのは営業であるため、緊張する場面に矢面に立つ職種となります。

加えて、メーカーの営業職だと相手が技術職になる場合が多く、業界の知識はもちろん化学的な知識が求められます。

技術営業

技術営業

技術営業が基本的に開発や研究職を経て技術的な知識を有している人が担当するような職業です。

営業と一緒に顧客に伺い、製品の適切な使用方法をサポートしたり、不具合が起こった際の解決策の提案など営業より一歩技術的に踏み込んだ形でサポートする職業です。

この職種が顧客との間に入ってくれると、解決案を提案してもらえますし、問題があった場合も適格に解決のために確認しておかなければいけない情報も顧客から事前にヒアリングして貰えるので開発としてはいると心強い存在です。

技術営業のメリット

  1. 顧客からニーズをとれる
  2. 重宝して貰える
  3. 昇進しやすい

顧客、開発からも頼りにされる存在であるため、重宝されます。
そのため顧客からもニーズを聞き取れます。

また、社内では信頼を勝ちとれ、昇進しやすくなります。

技術営業のデメリット

  1. ニーズがあっても自分で製品開発できない
  2. 海外の勤務地が多い
  3. コミュ力が必要

ニーズを聞き取れた場合でも自分で設計できないので、うずうずするかもしれません。
アイデアがあって自分で実験できないのは個人的につらいと思います。

また、国内だと開発でもすぐいけてしまうため、技術営業は遠方の海外赴任の場合が多くなります。
顧客とも頻繁に面談することになるため顧客とのコミュ力が求められます。

 

品証

品質保証

品証の仕事は安定的にものを作れる品質基準を作ることや、日ごろの生産品に不具合がおきそうな前兆はないかや、製造した製品の検査基準に合致しているか責任をもって管理する職業です。

また、不具合が発生した場合に、開発と協力して不具合への対策を考えたり、対応方法の支持をだす職種です。

以上のことから品証は不具合が出たときに活躍する職種ですので、品証は暇なほうが事業的には安泰だと言われています。

品証のメリット

  1. 忙しくない
  2. 複数の職種に関われる
  3. 顧客とやりとりできる

基本的に安全にものを量産できていれば、忙しくない職種になります。
また、納入する前に顧客と納入の仕様を決めたり管理基準を決める場合に顧客と議論する機会もあり、製造、営業、技術営業、開発など複数の職種に携わることができる職種です。

品証のデメリット

  1. 昇進はそこそこ
  2. 煙たがれる職種
  3. 異動は少ない

品証もですが、評価する基準を作るのが難しいため、品証内での昇進は期待できますが、それ以上の昇進は難しいです。また異動も少なく、事業所から出る機会は少なくなります。

製造

製造

製造とは開発が開発した製品を大量生産する工程で、決めた品質規格に対して安定してものを作る職種になります。

よく現場など言い方もします。
外部監査やISOに準拠するため厳しく安全管理がなされており、安全が最優先の職種となります。

開発から現場の経験を積むために製造に異動になる場合もあります。

製造のメリット

  1. 安全に働ける
  2. 定時に帰宅できる
  3. 夜勤で稼げる

製造工程はどの現場でも安全に対する監査が厳しいです。理由は危険な状態で作業をさせてしまうと労安法などの監査により、工場の謹慎が発生し、ものが生産できない状態に陥るためです。

また、工程は3交代などで厳しく出社スケジュールが管理されているため、基本的に提示出社、定時帰宅が基本です。

加えて3交代の夜中にあたると深夜残業に該当するため、昼勤に比べて時給があがります。
そのため、給料が上がるような形となります。

製造のデメリット

  1. 同じことを繰り返す場面がある
  2. 難しい人がいる場合がいる
  3. 安全に厳しい

製品を大量生産することが製造であるため、同じ工程を繰り返す作業に遭遇します。
そのため、同じことの繰り返しが嫌になる人も出てくる場合があります。

また製造には昔やんちゃをしている人などもいたり、若い人が多いため、活気盛んで人付きあいが難しい場合があります。

加えてメリットにもありますが、安全に対する取り組みが厳しいため、とばせそうな工程でも安全を考慮して、あえて時間をかける手順をとる場合があり、面倒くさいを感じることもあります。

知財

知財

知財とは自社の製品が他社の特許を侵害していないか調査したり、他社が自社の特許を侵害していないか調査する特許の専門グループです。
また、自社の特許を増やし、使える組成や権利範囲を広げ有利に他社と戦うため、開発や研究職の特許執筆をサポートする職種でもあります。

よく接する職種としては、特許の会話となるため、開発、研究です。あとは職種とは違いますが、特許の執筆の際には弁理士と面談し、特許の内容について議論します。

知財のメリット

  1. 特許に詳しくなり転職しやすい
  2. 出張が多い
  3. 自分のペースで仕事ができる

メーカーではどこでも特許を作成し、自社の権利を守る動きをとりますので必須の職業です。そのため、特許に詳しくなると、転職しやすくなります。
加えて、基本的に本社に席を置くメーカーが多いため、開発や研究の在籍する事業所に出張することも多く、移動が多いです。

また、社外の顧客などと接する機会は多くないため、自分のペースで仕事を進めることができます。

知財のデメリット

  1. 昇進しにくい
  2. 出張が多い
  3. 文章を読む機会が多い

部内での昇進は期待できますが、知財も評価の基準がわかりずらい(会社にいくら貢献したか)が難しい職種であるため偉くなりたい人には向かない職種です。
また、メリットと同じように出張が多いのが嫌な人にはおすすめできない職種です。

加えて、特許は長い文章なので他社の特許を調査するとき、自社の特許の添削をするときなど、かなり長文を読まなければいけないため非常に精神力が削られる仕事になります。

 

生産技術

生産技術

生産技術は開発が行っている新製品の案をもとに量産するために必要な装置を導入したり、安定して生産するための仕組みを考えたり検証するための職種です。

また、製造工程に不具合が出たときに真っ先に呼び出され、修理するのも仕事の1つです。
よく生技と呼ばれます。

生産技術のメリット

  1. 色んな部署と関わる
  2. 新製品の開発の立ち上げに携われる
  3. 忙しい

不具合が起きたときには、製造や品証と議論し、新製品で新たな生産ラインや装置が必要な場合には開発や研究とも議論します。
また、生産ラインの設計に関して外部の業者と議論することもあり、多様な人と触れ合う機会があります。

製造や開発に引っ張りだこな職種なので、毎日忙しく過ごせると思います。

生産技術のデメリット

  1. 忙しい
  2. 評価されにくい
  3. 1人で1製品のラインを管理する(責任が大きい)

まず忙しいの1事につきます。

製造での不具合があれば、製品の納品の時期もあるため早急な対応が必要となります。
一方で開発など新製品の生産方法も議論したりと、かなり忙しい仕事だと思います。

これは生産技術のメーカー採用が開発に比べて非常に少ないためです。
どこでも重宝される一方で、人員が少なく忙しくなってしまいます。

その結果、1人で見る生産工程の管轄が多くなり、責任がかなりかかります。

その一方で数値での評価というところが非常に難しい部署ですのでやはり評価はされにくいです。

経理

経理

経理は部署ごとに大体1人います。

その部署の終始を計算します。
売り上げや月末の在庫など確認します。

製造の現場の人などとコミュニケーションをとる必要があるのでコミュ力が求められます。

経理のメリット

  1. 異動が少ない
  2. 代えがきかない
  3. 偉い人と仲良くなれる

基本的にメーカーでの経理は最低限であるため、異動できるような人員の余裕はないため異動は少ないです。

そのため代えがきかないため重宝されます。
また、上に上司が収益を報告する際同席しますので、仲良くなる機会に恵まれます。

経理のデメリット

  1. 採用が少ない
  2. 月末、期末、年度末は忙しい
  3. 他のキャリアへのシフトが難しい

そもそも経理での募集は少なく、メーカーにおいて文系の採用は少ないことがデメリットです。
また、在庫の確認や終始の確認を行う、月末、期末、年度末は忙しさが激化します。

加えて、経理から社内でキャリア異動するパターンは少なく、ほかのキャリアを経験してみたい場合は注意が必要です。

 

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  • この記事を書いた人

やっさん

・化学系メーカーで10年勤務 ・開発職と研究職を経験 ・大学はEラン ・大学院で有名大学にロンダリング ・化学卒関連のメーカー情報を発信中

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