高校生では学年が上がる際に理系・文系の選択があります。
まだ、目標や将来なりたい職業が不明な方も多いと思います。
そこで今回はまず理系・文系に関わらず共通して必要な知識と理系・文系のメリットとデメリットを理系の社会人の視点(理系開発者)で書いてみようとおもいます。
この記事が進路の参考になれば幸いです。
■理系・文系に共通して必要な知識
・語学力(英語)
近年は理系・文系関わらず顧客が海外であることが多いためです。顧客とは現地の営業と同行する場合が多いため最悪、語学力が必要なくても打ち合わせ出来ますが、昇給の基準にTOEICの点数を採用している企業も多く必要となってきます。
・読解力、要約力
顧客と打ち合わせの際に話ながら要求値を確認していきます。そのため、要約力や、顧客の技術資料の読解力が必要となります。さらには社内に報告するために資料を作成することが必要になる場合も多く、文章を書く力(主語、述語は適切か、てにおはに間違いがないかなど)
上記2つが文系・理系両方で必要なスキルとなります。次に文系のメリットデメリットについて記載します。
■文系
〇メリット
・大学では4年間で就職する人が多数で早く社会に出ることができる。
・大学4年生ではゼミを選ぶことになりますが、ゼミが比較的楽。
・単位が比較的簡単にとりやすい。(レポートなど出していれば問題ない)
〇デメリット
・大学が基本的に4年間で理系の院卒より大学生活が短い
・理系の職種は専門性が高い場合が多く、ゼミの専門の研究テーマを
就職活動先の製品に関連させて話し自己アピールができるが文系だと難しい
・就職後文系の職種(営業などから開発職など専門性の高い分野へ
異動しにくい)
■理系
〇メリット
・大学入試で失敗しても、大学院に進学する際の院試と呼ばれる試験は比較的簡単なため、低いハードルでレベルの高い大学へいけるチャンスがある。(ロンダリングとよばれるものです。私も地方大学~旧帝大に大学院でロンダリングしました。)
・開発職や研究職は基本的に大学院卒での採用がメインであるため、大学(4年間)+大学院(2年)で6年間大学生活を送れる。
・配属される研究室の教授が企業と共同研究などでつながりを持っていることが多く、就活も比較的容易
・就職後も文系の部署にいきやすい(各人の資質にもよりますが・・・)
〇デメリット
・大学4年で配属されるゼミ(研究室)が文系よりきつく、有機合成系の研究室だと夜中までかることも・・・
・単位が基本的に取得難易度が高い(しっかり勉強しないとテストで落とされる)
・ゼミが大変なのでアルバイトはしにくい
・卒業研究が大変・・・
以上のことが私が感じた文系・理系のメリットです。
私も理系出身なので偏った意見になっていると感じる方もいると思いますが参考になれば幸いです。